Go向け文字列スライス操作ユーティリティ「strlistutils」を公開しました

はじめに

Go を使っていると、[]string を扱う機会は意外と多いのではないでしょうか。
ログを解析したり、入力データを整形したり、ファイルから読み込んだ値を加工したり…。

しかしそのたびに「重複削除」「空文字の除去」「前後のスペース除去」など、毎回ちょっとした処理を書くのは面倒です。
そこで、よく使う処理をひとまとめにした小さなユーティリティパッケージ strlistutils を OSS として公開しました。

https://pkg.go.dev/github.com/shinagawa-web/strlistutils

背景

Go 標準ライブラリはシンプルで強力ですが、文字列スライスを直接便利に扱う関数群は多くありません。
よくあるパターンとしては以下のようなものがあります：

• for ループで自前実装する（毎回書き直しになる）
• map[string]struct{} を併用して重複除去する（コードが長くなる）
• ちょっとした処理のためにサードパーティ製の巨大なユーティリティを入れるのは気が引ける

この「小さなニーズ」を埋めるのが strlistutils です。
小さく・依存ゼロ・シンプル という点を大切にしています。

概要

• 🧰 ユーティリティ関数群
  []string に対する基本的な操作をひとまとめ

• 📦 依存ゼロ
  どんなプロジェクトにも安心して導入可能

• 🧪 テスト充実
  Unit / Benchmark / Fuzz test を整備

提供している関数一覧

シンプルですが、実務で「毎回書いてるな…」という処理は大体カバーできているかと思います。

インストール方法

バージョンを指定して導入できます

go get github.com/shinagawa-web/strlistutils@v0.3.0

ライブラリは安定を重視していますが、念のため 特定のタグを固定 することを推奨します。

使用例

例えば次のように「空白除去」「重複削除」「空文字除去」を一気に処理できます。

package main

import (
    "fmt"
    "github.com/shinagawa-web/strlistutils"
)

func main() {
    input := []string{" a ", "b", "a", " ", "c"}
    result := strlistutils.RemoveDuplicates(
        strlistutils.FilterEmpty(
            strlistutils.TrimEach(input),
        ),
    )
    fmt.Println(result) // 出力: ["a", "b", "c"]
}

単体の関数はもちろん、組み合わせることでデータクリーニングを簡潔に書けます。

品質管理への取り組み

開発者が安心して利用できるよう、テストと品質チェックを徹底しています。

• ユニットテスト：全関数に対してテストを用意
• ベンチマークテスト：性能面を確認可能
• ファジングテスト：思わぬ入力に対する堅牢性を担保
• CI/CD：GitHub Actions による自動テストと Codecov でのカバレッジ可視化

コントリビューション募集

当面は「軽量・安定」を維持する方針ですが、もし「こんなユーティリティが欲しい！」という要望があれば、Issue や PR を歓迎します。

https://github.com/shinagawa-web/strlistutils/issues

まとめ

• Go 標準では地味に面倒な []string 操作を補完
• 小さくシンプルで依存ゼロ
• テストや CI で品質も担保

ぜひ、日々の開発で「毎回同じ処理を書いているな」と思ったときに strlistutils を試してみてください。

https://github.com/shinagawa-web/strlistutils

https://pkg.go.dev/github.com/shinagawa-web/strlistutils