流通管理システムのルート検索機能

流通管理システムのルート検索機能
2024/09/10に公開

はじめに

食品の生産管理をSaasサービスとして展開している企業様からのご依頼でした。Saasサービスの利用頻度向上に向けた施策の一つで食品のルート配送を効率よく行うシミュレーションツールを実装したいということで弊社で技術支援をしました。

支援内容

ルート配送を行なっている運送業の方々向けにより効率的に配送を行うためには、どういう順番で配送したらいいか?どの拠点までを配送対象としたらいいかを様々な情報、条件を扱いながら配送ルートをシミュレーションする機能を実装しました。主な条件は下記になります。

  • 配送先拠点とその住所
  • 配送先拠点の在庫数
  • トラックの積載量
  • トラックの燃費
  • 燃料代
  • 配送元拠点

これらの情報をもとに最適なルート検索にはGoogle Map APIを活用しつつ、配送ルートを提供する機能を実現しました。

Image from Gyazo

引用元:https://developers.google.com/maps

どのぐらいの在庫を運べるかによって売上にも影響が出てきますので、配送コストとの差分を算出し1回の配送でどの程度利益が出るかまで試算できるよう実装しております。

システムご利用者様のメリット

情報共有をしやすく

シミュレーション結果で得られた配送ルートをドライバーの方に渡せるよう印刷できるようにブラウザの内容を別途印刷レイアウトに生成する機能を提供しました。

また運送業者様の社内でシミュレーション結果を共有しやすくするために入力条件をクエリパラメーター設定することでURLを渡すだけで他の方がシミュレーション結果を見れるようにしました。

パフォーマンス向上で操作性の向上

シミュレーションの条件を入力するたびに都度API通信が発生していたため、操作性がやや気になる利用者様からの声がありました。またスマホなど通信環境が不安定な機器の場合、入力途中でやり直しが必要なケースもありました。

そのためAPIの見直しを行いシミュレーションに必要なデータは画面起動時にまとめて取得し、入力のたびに通信が発生しないよう改善を行いました。また多くのデータを扱い、集計処理や計算処理を行うことになりますのでフロントエンドでのデータ管理ライブラリを活用しました。

ご依頼者様のメリット

利用頻度向上で解約率の低下

これまで展開していた食品の生産管理機能だけでは利用者様から活用によるメリットがなかなか見いだせないケースもあり1年で解約されるケースもあったようです。今回のルート配送のシミュレーション機能により、生産管理機能との親和性もあって利用頻度が向上し結果的に解約率がこれまでよりも下がったとのことでした。

弊社の技術支援では様々なライブラリや外部APIを活用しサービス利用者様の利便性向上に資する機能開発を行なっております。

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